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池袋東口法律事務所
2.離婚データ集
(4)熟年離婚
長年連れ添ったベテラン夫婦の離婚が増えてきました(熟年離婚)。
定年離婚。退職金離婚という言葉もあります。これは最近の傾向です。
★離婚までの同居期間
5年未満
約40%
5年〜10年
約20%
10年〜15年
約10%
15年〜20年
約10%
20年以上
約20%
熟年離婚の場合、若い人と違って、夫が浮気するとか、ギャンブルをするとか、いうことではないことが多いです。もう高齢ですしね。
典型的なケースは、夫は長年仕事一筋。妻は家事に専念。というよくある日本的な夫婦です。目立った問題は特にない。
こうした「夫は外で働き、妻は内で」の夫婦は、「子供を中心とした夫婦」であることが多いです。夫婦は別々のことをしているが、子供によって繋がっている。子はかすがい。
ところが子育てが終わると、一緒にいる意味がなくなる。そういうことが、どうやらあるようです。
この背景には、日本社会の問題があるのでしょう。
夫は「会社人間」であることを求められ、家庭にかかわる余裕がない。特に退職後は、いまさら家事なんてできないし、することがなくなる。
妻にとっては、夫が家にいるのは邪魔でしかない。お金を稼がない夫なんて手間ばかりかかって、何か意味があるのかと思う。では離婚しようか、ということになる。
つまり、こうした日本型夫婦では、夫婦が人生の終わりまでのパートナーにはなりずらいのです。
離婚のときは、夫が悪い、妻が悪い、という話になります。
それはそれとして、ある意味では、夫も妻も、日本社会の犠牲者なのではないでしょうか?
まあしかし、現に離婚しなければならないときに、社会が悪いとか言っていても仕方がないのも事実です。特に熟年離婚の場合、財産分与が非常に重要です。額も大きくなります。よく研究されるようにして下さい。
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