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池袋東口法律事務所
2.離婚の子供問題
(3)面接交渉権のすべて
1.面接交渉権とは何か?
面接交渉権とは、離婚により親権を取れず、子供と別れた親が、子供と面会、電話やメールなどでコンタクトする権利です。
ただし、養育費と同じで、親の権利というより、親に会いたい「子供の権利」として考えるのが良いでしょう。
2.面接、どうやって実現?
父母で、離婚のときに取決めをして下さい。
養育費の交渉のときに、面接交渉をどうするかも一緒に決めると良いでしょう。
「養育費月3万払うから、月1回合わせて!」「いや、5万じゃないとダメ!」「…じゃあ4万でどう?」とかいう感じで、話し合ったらいかがでしょうか。
子供が大人になるまでの長期的な話ですから、ちゃんと決めておかないとうだうだになります…!
面接交渉をするのにきっちり決めておきたいことは、下記のようなことです。また、決めたことは書面にしておきましょう。
★面接の仕方を決める!
・いつ会うか?
「毎月、最終日曜日に」など、いつ会うかを決める。
・子供の受渡し方法
子供が幼く、直接会って受渡しする時は、「母親の家に父親が迎えに行く」など、どうやって受渡しするか決める。
・交渉の方法
直接会うのか、電話か、メールか、コンタクトの仕方を決める。
・その他交渉の約束
その他、常識の範囲で決める。「面接しても、親権者の悪口を子供に言わない」など。
3.面接交渉が決まらない!
離婚する夫婦の事情によっては、子供を相手に合わせたくないということも多いでしょう。面接が子供に悪影響を与えるような場合は特にそうでしょう。あるいは、夫婦もう別れたらかかわりを持ちたくない、ということもあるでしょう。
ただ、面接交渉は、親権を失う親のためだけの権利ではなくて、子供が親に会いたいという気持ちも考えてのことですから、父、母、子供、みんなにとってどうするのがいいのか、を第一に考えないといけません。
面接交渉をどうするか、話し合いで決めるのが理想ですが、話し合いで決まらない場合、面接交渉について調停ができます。
調停では、下記のようなことを考えて相談していきます。
★コレが面接交渉を決める
・子供を虐待しないか
虐待は論外で、虐待する人は面接すべきではありません。電話くらいなら?
・養育費を支払うか
ちゃんと支払っていれば問題ありません。払っていないなら今からでも!
・子供の気持ち
年長の子供であれば、子供の気持ちが尊重されます。会いたくないというなら認められないかも…。
4.離婚のとき面接交渉を決めなかった!
望むのであれば、今からでも話し合って決めて下さい。面接交渉を求めて調停をすることもできます。
ところで養育費は支払っていますか?
面接交渉と養育費はセットということではないのですが、養育費を支払っていないと、子供に会いたいといっても、実際には少し説得力がないかもしれません。今からでも支払をしてはどうでしょうか…。
4.面接交渉を変更したい?
一度決めた面接交渉のやり方の変更は、話し合いで決めて下さい。調停をすることもできます。
5.知っ得!?面接交渉権!
★チェックポイント!面接交渉
・面接交渉、決めました?
面接交渉のことを何も決めずに離婚している人が多いようです…。
面接交渉権は、ただ離婚届に判を押すだけでは実現しません!
親権を取れなかった親が、自ら希望して、行動しなければ得られない権利です!
・困ったら調停!
面接交渉関係のことは何でも調停できます。利用しましょう。
親権争いに負けてしまった…。
夫婦の離婚は、子供との縁も引き裂くのか…。
でも待って下さい!親子は親子です!
親としてふさわしくしていれば、面接交渉はできます!
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