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池袋東口法律事務所

2.Q&A
(19)調停委員が離婚するなと

Q.
 離婚調停では、調停委員が「離婚するな」と説得すると聞いた事があります。離婚できるのでしょうか?


A.
 そもそも、調停というのは機械的な作業ではなくて、人と人との対話によって、物事を解決する、人間的な手続です。調停委員のお話の意図というのはそれぞれのケースによっていろいろです。

 ただその中で、調停委員の「離婚するな」という説得には、主に二つの意味があります。

 一つは、調停員から見て、夫婦の離婚がまだ早いと思われるときです。特に、夫婦の片方がやり直しを望んでいる場合には、こういった説得も当然出てくると思います。

 もう一つは、離婚の意思の確認です。あなたの離婚の意思を、「やり直せ」と言う説得によって確かめているのです。

 いずれにしても、あなたの意思が固ければ、離婚の方向へ話が進むことになるでしょう。実際に毎年何万件も、調停で離婚が成立しています。



 なお、調停委員は、時には、自分の意に沿わないこともいいます。

 それはそういうものなのです。そもそも相手がいるトラブルなのですから、自分の意見だけを聞いてもらえるとは考えないほうがよいでしょう。

 調停委員は純粋な第三者です。調停の結果で何か委員に利益があるわけでもありません。委員個人の知識と人生経験に基づき、純粋に夫婦「双方」にとってのいい結論を、考えようとしてくれているのです。

 そして、夫婦「双方」の合意ができて初めて、調停は成立し、問題が解決するのです。これは相手に勝つことを目指す「裁判」とは根本的に違う、「調停」の特徴です。



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